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エリック・カールの英語絵本:Does a Kangaroo Have a Mother, Too?

Does a Kangaroo Have a Mother, Too?
Eric Carle

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「もちろんよ! カンガルーにもおかあさんがいるわ。ママとあなたみたいにね」絵本作家/イラストレーターとしてあまりにも有名なエリック・カールについては、何の説明も不要だ。読者は、カールの新作を心待ちにしているはず。もちろん、本書もその期待を裏切ることはない。ストーリーはとてもシンプル。まず、おかあさんに何度も同じことをたずねる子どものせりふ。「ライオンにもおかあさんがいるの?」ライオンの次はサル、次はイルカと動物はかわっても、たずねることはみな同じ。そして、おかあさんの答えもずっと変わらない。カラフルな大きい文字で書かれた答えは「もちろんよ!」。続く「ママとあなたみたいに」どんなどうぶつにもおかあさんはいるわ、という言葉に、子どもたちはさぞかしほっとするにちがいない。本書では、繰り返しが一つの言葉遊びになっている。なぜならば、同じ言葉の繰り返しは、実に気持ちが落ち着くものだからだ。

この親子の受け答えの妙は、実際に読んでみるとよくわかる。本書は声を出して読むことを目的にしているからだ。動物のあかちゃんと親、その動物の群れの呼び方が、本書には出てくる。クマの一団を「sloth」、キツネの一団を「skulk」と呼ぶことを知っているのは、大人でもそう多くはないだろう。もちろん、カール作品のトレードマークであるコラージュの色鮮やかさやきらびやかさは、著者の愛すべき定番絵本(『The Very Hungry Caterpillar』(邦題『はらぺこあおむし』)や『The Very Quiet Cricket』(邦題『だんまりこおろぎ――無視の音が聞こえる本』)のそれとまったく変わらない。すばらしいイラストは、額に入れても最高。(2〜7才児向け)(Emilie Coulter, Amazon.com)
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